「エアロプレスを使って誰が一番美味しいコーヒーを淹れられるか??」
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そんなシンプルなゲームを観戦してきました。
エアロプレスは当ブログでも度々取り上げるコーヒー抽出器具。コーヒー粉とお湯を入れて、空気で押し出すその単純明快な動作にギミックを感じて、多くのコーヒーパーソンが虜になっています。
この大会は2008年、北欧はノルウェーの都市・オスロから始まりました。最初はたった3人の競技者から始まったこのゲームも、今では世界中で国内大会が開かれるように。そう、この大会に参加する選手にとっての魅力は、世界大会があること。
国内予選を勝ち抜くと、各国のNo.1から世界一を決める大会「World AeroPress Championship(W.A.C.)」に参加する権利が与えられます。世界中のコーヒー関係者が参加し注目するこの大会は、栄誉だけではなく各国のコミュニティを繋げ盛り上げている素晴らしい大会です。
Japan AeroPress Championship Regional:Osaka
先日、W.A.C.2018(シドニー)を目指すJ.A.C.2018(国内三ヶ所開催)の大阪予選がTAKAMURA Wine & Coffee Roastersで開催されましたので、その様子をレポートしたいと思います。
カジュアルなパーティーのような雰囲気
大阪予選の会場はTAKAMURA Wine & Coffee Roastersの二階で行われました。近畿ではこういった大会を開けるキャパのお店は、ここだけと言えそうな大阪のランドマークなコーヒーショップです。
普段はカフェスペースや催事場として使われている広々とした2階に作られた特設会場。大会はジャッジの紹介から始まりました。エアロプレスの大会の特徴は、コーヒー好きが集まってわいわいゲームをする楽しい雰囲気が特徴でもあります。
決勝目指して45人の戦いがスタート。
今回、大阪予選にエントリーしたのは総勢45人でした。ワンラウンド3名がエアロプレス淹れたコーヒーの美味しさを競い、2回勝ち抜けで日本大会の東京決勝に進みます。
「どれが一番美味しいコーヒー」を決める方法。
この大会を勝ち上がる方法はシンプル。ワンラウンドごとに3つのカップがジャッジの前に置かれます。スコアシートなどは使用せず各ジャッジは「一番美味しいと思うコーヒー」を相談無しで決めます。
せーので指差す!
ジャッジングタイムは2分間、その間ジャッジたちはカッピングという手法でコーヒーの味わいをチェック。2分経てば司会とオーディエンスで3カウント!!ジャッジが一斉にカップを指差し、次のラウンドへ勝ち進むコーヒーが決定します。
Highlight
J.A.C.はコーヒーファンにとても人気のある大会、国内予選は3回開催され先着順の申し込みもすぐに一杯になったとのこと。地域の予選会場に申し込めなかった選手は福岡予選会などに遠征する人も。
大会を盛り上げるドレスコード
このエアロプレスの大会がオープンでファンな空間であることにも、他のコーヒーイベントにはない特徴があると感じます。コーヒー好きなら誰でもエントリー可能なこと、そしてパーティーやフェスのような雰囲気作りにもなるドレスコード(テーマはトロピカル)が盛り上げてくれます。
オーディエンス
出場者は香港(!!)から東京のバリスタ、商社の営業マンなど様々
J.A.C.2018決勝の舞台へコマを進める勝者たち。
大阪予選から東京決勝会場へ進めるのは45人からこの5人へ。
東京決勝は例年通りTOKYO COFFEE FESTIVAL 2018 autumnにて開催されます。このフェスは僕の知る限り知名度、集客において日本一のフェスティバルになっていますので、カフェ好きやお近くの方はコーヒーシーンの盛り上がりを体感してください。
コーヒーコミュニティの良さを実感する「J.A.C.」
8分間に押し込む情熱。
参加する選手の胸中は様々だったと感じます。お祭り好きの人、バリスタとして腕を試したかった人、お店の代表として参加した人。みんな笑顔でコーヒー好き同士の親交を深めながら、ガチでやり合うエアロプレスチャンピオンシップ。
バリスタやコーヒーショップ、ロースター、メーカー、ホームブリュワー...としてあり続けるには普段からビジネスなど並々ならぬ努力が必要と思います。ただ、コーヒーシーンにはそういった垣根を超えた、シーン全体の持続性や盛り上がりを大事にする文化を根底に感じられることも。
コーヒー好きが作るフェアであたたかいコミュニティがカルチャーを牽引して、結果、ファンも増えていく。そんなポジティブサイクルを体感できるのが「World AeroPress Championship(ワールドエアロプレスチャンピオンシップ)」なのだと思います。
Photo Set
TOKYO COFFEE FESTIVAL 2018 autumnも楽しみです、、