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阿倍野区昭和町にあるカフェ「自家焙煎コーヒーのお店 うさぎとぼく」に行ってきました。こちらのオーナーは、お店のロゴのデザインや公式HP、お店のブログを自らワードプレスを使って作られています。
このお店を知ったのはブログの記事をたまたま読んだのがきっかけだったのですが、ちょっとブロガーっぽい雰囲気を勝手に感じて親近感をもち、前々からブログのファンでした。
「うさぼく」(略称)はうさぎがモチーフの他とは違う雰囲気を持った喫茶店でもあり、スペシャルティコーヒーロースターでもあるカフェでした。なかなか全国を見渡してもこの様なお店は稀有だと思うので、ぜひこの「うさぼく」ワールドを紹介できたらと思います。
築80年の長屋を改築されたノスタルジーとうさぎを感じるカフェ
お店はあびこ筋より1つ西側の通りにあって、「うさぼく」(略称)の特徴でもある長屋作りの家のひとつが、このように改装されてカフェになっています。
道路向かいからの外観。一瞬ここにカフェがあるのを見逃してしまいそうなくらいに街に溶け込んでいます。
お店に近づくと長屋の雰囲気にマッチした、レトロな看板が見えてきました。
扉や窓に使われそうな目隠しガラスに、「うさぼく」の印象的なキャラクターが描かれた看板が、店頭でお出迎えしてくれます。
店頭上部の看板も「うさぼく」モチーフが。店頭だけでもう「うさぼく」ワールド全開です!
お店の入口側にある店主手作りの4名がけテーブルに座りました。
お店は入り口付近に4名が座れるテーブル席が2つありました。店頭からお店の1番奥まで写真を撮りたかったのですが、他のお客さんがおられたので断念しました。
簡単にお店の間取りを説明すると、お店の手前に4名がけのテーブル席が2つ、中央にキッチンとカウンター席が並んでいます。奥は元は長屋の庭だった様な作りになっており、そこを広間にしておりソファー席が(たしか)4つほど置かれていました。奥を喫煙席としているようでガラス戸の間仕切りがあって分煙化されています。
ベンチシートのクッションも「うさぼく」に。ちなみにこのテーブルはオーナーの手作りなんですよね。(店主ブログに記事があり〼。)
店頭出入口を撮った写真。長屋づくりの玄関に焙煎機が置かれていました。大っきな煙突が出ていたのはそのせいだったんですね。焙煎機の隣にはコーヒー豆などの物販の棚がありました。
店主のご主人さんがオーダーの合間を見てこまめに焙煎されていたのが印象的でした。店頭入り口に焙煎機があるので、焙煎作業がよく見られるのもカフェの雰囲気を作っていました。
手前にコーヒーミルやら秤やらがあります。コーヒー物販の棚はまた後ほどに。
自家焙煎のストレートコーヒーとブログで度々語られているオーナー夫婦の人見知りな接客ww(心地悪いわけではないですよ。)
「自家焙煎コーヒーのお店 うさぎとぼく」は雰囲気はどちらかというと喫茶店風ですが、昨今のサードウェーブコーヒーの流れも汲んだストレートコーヒーが豊富なロースタリーでもあります。
コーヒー好きの方でも色々な味わいを楽しめる豊富な豆の種類があり、この頃のカフェブームではアメリカンファクトリー風な内装のコーヒー屋が多い中、こういったノスタルジーな雰囲気でスペシャルティコーヒーが楽しめるカフェは「うさぼく」だけだと思います。
メニューはコーヒー以外も豊富でモーニングもやっていましたし、軽食のパン類とうさぎカレー(うさぎの肉ではなくライスがうさぎの形によそわれている)なんかもありました。メニュー内容は喫茶店なみの豊富さでしたよ。
来店したのは夕方前くらいだったので、ケーキセットを頼みました。
普段ブログを拝見しているのですが、オーナーは飲食店で働く事も初経験で、笑顔を振りまく接客は苦手らしく、ちょっと自虐的にお客様とのコミュニケーションベタな事をネタにされています。
そんな話が頭に残りながら、奥様がオーダーを取りにきてくださり店内の撮影許可をもらって、ちょっとホッとしました。常連になってお喋りできるようになったら、きっと面白いんだろうな〜なんて思ったりも。
オーナーは以前に福祉関係のお仕事をされており、障害者就労施設に発注して「うさぼく」のお菓子を販売して、福祉施設の支援もされています。
お手頃な価格のドーナツは、今回は売り切れていました。ソールドアウトの案内のテープにもうさぎの絵が描かれており所々に「うさぼく」っぽさがでてくるのが良いですね。
うさぎモチーフがフードや食器の小物に随所にあり、「うさぼく」の世界観に惹きこまれます。
今回頼んだメニューは、「アイスコーヒーとニューヨークチーズケーキ」「ぼくのミルクコーヒーとごまと豆腐のモンブラン」です。見てください、この「うさぼく」ワールドを!森ガール(死語??)とかにめっちゃウケそう...(笑)。
アイスコーヒーの下には、うさぎのコースターが。アイスコーヒーは冷たい分しっかりとした味わいのお店が多いのですが、「うさぼく」のアイスコーヒーはすっきりしていてコーヒーが苦手な人にも飲みやすい軽い味わいに感じました。
ニューヨークチーズケーキには、アイスクリームとうさぎのクッキーが添えられています。うさぎ尽くし。
「ぼくのミルクコーヒー」には、「うさぼく」のキャラクターが。最近のリーフを描くラテアートは、男っぽいというか男子ウケしそうな感じですが、「うさぼく」のキャラクターが描かれたデザイン・カプチーノは女の子に喜ばれそうですね。
実際、あとから来た女性2人組のお客様はたいそう喜ばれていました。(笑)
「ごまと豆腐のモンブラン」にもうさぎクッキーが。注文したケーキは2つとも大変美味でした。お店の個性というかキャラクター作りには、「うさぎ」というモチーフが必ず取り入れられいて、雰囲気づくりが凄いな〜と思いました。
店頭では、注文を受けてから焙煎してくれるコーヒー豆や、「うさぼく」グッズやお菓子が販売されていました。
お店の店頭は焙煎機とコーヒー豆、お菓子やグッズのコーナーがありました。GW突入前の夕方だったので、納入商品があったりしてちょっと申し訳ないところを写しちゃったかもしれません。
焙煎前のコーヒー豆が瓶に入って並べられていました。お店のオリジナルのブレンドから、ストーレートコーヒーが選ぶのに迷うくらい取り揃えられていました。色々なコーヒーを楽しめるので、お店の雰囲気以外でもまた来店したいと思いました。
凄いな〜と思ったのが、持ち帰りのコーヒー豆は注文してから、店頭の焙煎機で焙煎してくれるという事。コーヒー豆は焙煎してから空気に触れるのが大敵で、日にちが経つほど風味が落ちていくのが素人の僕でもよくわかります。
今年オープンして話題のブルーボトル・コーヒーや東京の老舗カフェ・バッハなどでは、当日使用する分のみを焙煎するなどのこだわりがあり、今年訪れたカフェ・バッハで飲んだコーヒーの香りと味わいには感動した経験があります。
自家焙煎のお店でも、それを売りにしている所を僕はあまり見かけたことがなかったので、コーヒー豆のこのサービスは凄いな〜と思いました。
(※後日追記・・・当ブログのコーヒー系の記事で、焙煎したてが美味しいコーヒーの条件のような表現があります。しかし、焙煎する事によってコーヒー豆から1〜2週間ほどガスが発生するので、焙煎後すぐのコーヒーを抽出すると、ガスが風味に影響する事もあるそうです。もちろん焙煎したてを購入することのメリットもあります。色々なコーヒーショップにお邪魔するうちに、教えてもらったので追記しておきたいと思います。)
あまり上手に撮れなかったのですが、コーヒー豆の紹介が1つ1つの瓶に書かれています。この紹介文もオーナーのセンスが出ていて、クスリと笑えるネタが散りばめられていました。
ぜひ店頭で確認してみて下さい!
購入してから、我が家のアイスミルクコーヒー専用カップになっている「うさぼく牛乳瓶」も販売されています。横にはミルクコーヒーの素なんかもありましたよ。
福祉施設に作ってもらっているお菓子も販売されています。オーナー夫婦が以前福祉施設で勤めていたことから、「福祉施設の商品を販売することを通じて、障がいのある方の労働の価値を高める」(オーナーのブログより引用)事がお店の目的でもあるようで、こういったお菓子の販売にも力が入れられています。
座った席から、厨房の冷蔵庫を撮った写真。よく見るとここにもうさぎが(笑)。お店を見渡せばそこらにうさぎがいたりするのですが、それがこれみよがしではなくさりげなく、"気づけばそこにうさぎがいた"っていう楽しみがあります。
僕が特にウケたのが、何故かトイレでした。「ああっ、うさぎおった」みたいな笑いがありました。人によって感覚が違いますし、オーナーの手入れでまた変わっているかも知れませんが、そういった事も楽しみに行っても面白いですよ〜。
うさぎとスペシャルティコーヒーが迎えてくれる居心地の良いカフェ
「うさぼく」は何と言っても店主の遊び心とセンスがいきわたった独特のほんわかした個性と、店頭の自家焙煎機によるコーヒーロースターとしての顔があり、僕的には何だかアンバランスなこの2つが、他にはないカフェとしての魅力を感じさせてくれました。
僕はオーナーのブログのファンということもあり、ブログでオーナーの面白いセンスとカフェ経営に対する真剣さを感じていたので、今回の初来店は1人で勝手に感慨にふけるものがありました(笑)。
オーナー夫婦の体調によって急に店舗営業を休まれたりなどあるらしいのですが、ブログなどで店主側の内情などを正直に語られていたりするので、なんだか応援したくなったりするお店。
そして、オーナーがワードプレスで自作したHPとブログは、他の飲食店にはない個性と読み応えがあって個人経営の店舗のブランディングにもとても参考になるだろうな〜って思ったりします。
阿倍野の昭和町は、ここ最近他にも飲食店や雑貨屋、バルなどがあったりして盛り上がってきている地域のようで、下調べして遊びに行ってみても良い場所だと思います。その際はぜひ「自家焙煎コーヒーのお店 うさぎとぼく」にも足を伸ばしてみてください!
【店舗情報】
・店名:うさぎとぼく
・電話L:06-7502-2155
※予約不可:基本的に予約は受け付けていません。ただし、他府県からのお客様や、近隣の権力には屈する傾向があります。ご了承ください。
・住所:大阪府大阪市阿倍野区阪南町3-9-10
・交通手段:地下鉄御堂筋線昭和町駅から徒歩6分(庚申街道沿い)昭和町駅から413m
・営業時間:8:00~18:00(朝は弱いほうなので、寝坊することもあります)ランチと言うほどしっかりした食事はやっていません。
・定休日:火曜・水曜、お盆・年末年始、その他、突然に(Blogをご確認ください)
・サービス料、チャージ:もちろんありませんが、お支払いになりたい方はぜひ。
・席:20席 (カウンター6席、5テーブル14席:最大4名様用)
・禁煙、喫煙:分煙(2テーブル:お子様連れがおられる場合、禁煙の場合あり)
・駐車場:無(近隣のコインパーキングをご利用ください。自転車はいなか屋商事さん横にお停めいただけます。)
引用:食べログ
【店舗HP】自家焙煎コーヒーのお店 うさぎとぼく
ブログを始めてからはサードウェーブ系のカフェに行くことが多いのですが、日本独特の文化でもある喫茶店テイストでいて、オリジナリティ溢れるカフェは初めてでした。コーヒー好きにもオススメですよ!