【 三重 / 松阪 カフェ 】ゲストハウスから生まれるコーヒーシーン「 OTOMONI COFFEE （ オトモニコーヒー ）」

お伊勢参りの玄関口、松阪にあるコーヒースタンド「OTOMONI COFFEE（ オトモニコーヒー ）」

ゲストハウス「LODGER（ロジャー）」の１階部分に併設、通りに面する形でスペシャルティコーヒースタンド「OTOMONI COFFEE（ オトモニコーヒー ）」が町に開いている。

ゲストハウス「LODGER（ロジャー）」

”お伊勢参りに向かう武士が最後の一泊を過ごした”という松阪に作られたゲストハウス。コーヒースタンドと同じスペースにイタリアンレストランがあり、客席は共用になっている。

エスプレッソからハンドドリップまで楽しめるコーヒーメニュー

訪問時、スペシャルティコーヒーは五種類ディスプレイ。浅煎りスペシャルティコーヒーが中心となっているが、明るい味わい以外のコーヒーも用意されている。

V60を使ったハンドドリップ

この日、松阪の最低気温は3℃で正月らしい寒さを感じる天気。無理を言ってカウンター側をオープンにしてもらう。知らない人には珍しいドリップ中にスプーンでかき混ぜる方法。少し縁があって度々訪れる地方都市で、この様なスタイルのコーヒーが飲めることがとても嬉しい。

クッキーなどの軽食やドリップバッグも

電子マネーやID決済ができるのにも驚いた。ゲストハウスという特徴上、導入されていると推測するのだが世界的には電子決済の対応が遅れている日本。こういうお店が増えればコーヒー好きインバウンドとの交流も増えて、地方からもコーヒーシーンが広まればと思うのは素人的な観測だろうか。

コーヒースタンドがきっかけとなるコミュニティやシーンに期待。

昨今、異業種からゲストハウス運営に参入することが多くオーナーならではの個性的な施設をたくさん見かけるように。そこに旅人が求めるのは見ず知らずの土地での特別な体験。ゲストハウスのカフェやダイニングでは交流に積極的な利用客も多いと聞く。

大昔にコミュニケーションの場としてカフェが生まれたのが必然のように、会話のきっかけや共有する空間にコーヒーシーンはとてもマッチする。世界的にコーヒーシーンを通じた横の繋がりが盛んになってきているいま、ゲストハウスという人との繋がりを生むロケーションにきっかけの一つとしてコーヒースタンドが増えていることも必然と感じる。

日本古来からの美しさや情緒が残る地方都市で、現代的な宿場から創造する異国間交流のある新しいゲストハウス。そこでコーヒーがきっかけとなり人と人を繋げながら、松阪のコーヒーシーンにも新たしいコミュニティが生まれる。コーヒー好きのオールシンクとしてはそんな楽しみがあるコーヒースタンドを見つけた。