1963年当時のノルウェーの雰囲気を残すカフェ。
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ノルウェーという北欧の国。その国のイメージを再現する記憶を持つ人は少ないだろう。思い出すとすれば誰もが聞いたことがある小説のタイトル、それも遠く離れた北国の様子を理解するには難しい。北欧といえば厳しい自然環境ゆえの美しい風景を持っており、その住環境から生まれた家具や調度品のデザインが北欧モダンとして僕達にも知れ渡っている。
ところ変わって舞台は日本へ。色とりどりの四季がある極東の島国の首都、東京で当時を刻むオスロのカフェ・バーはひっそりと佇んでいる。渋谷や原宿から多くの人が訪れる代々木公園、その西側に接する富ヶ谷を「フグレントーキョー」は選んだ。渋谷や原宿にも近いが、住宅がほとんどを占める閑静な街の建物をリノベーションし、1963年のフグレンを再現したカフェ・バーがオープン。
ここでしか体験できないフグレン・トーキョーの雨上がりの夜。ぜひご覧になってください。
赤い鳥のシンボルマーク。
雨上がりの富ヶ谷はとても静かだった。土地勘のない僕は、代々木公園の周囲には隠れ家的なお店が多く、人通りもあるのだろうという予想は少し外れた。人気のない街灯を薄暗く映し出す濡れたアスファルトに灯台のように人を惹きつけるオレンジの光の中、飛び立つように赤い鳥が羽ばたいていた。
1963年当時のフグレンを再現
一軒家をリノベーション、内装はノルウェー人たちの手によって歴史あるフグレンのオリジナルを再現。店内はショールームでもあり、ハンドメイドのビンテージ家具を客席として使用。まるでノルウェーの一角を切り出したような店内に、コーヒーとカクテルがもてなす空間となっている。
夜の帳が降りても暖かみのあるフグレンのオープンエアー
土地勘のない僕には心細さもともなって、街灯の明かりだけでは薄暗く感じた雨上がりの富ヶ谷。街の喧騒は少し先にあって、夜の公園は人気のない凛とした空気感を届けてくれているよう。柔らかく張った夜の雰囲気から、少しの距離を置いてオレンジ色にあたたかく染められた白い織物のような建物。夜の街をグラデーションに変えて待っている。
ノルウェーモダンをコーヒーとカクテルで味わう。
コーヒーやアルコールは仲間と集うとき、または一人で内観にふけったりと、その時々の気分に応じて都合よく僕らに寄り添ってくれるもの。この日のフグレンは足元の悪さも関係なく、心地よい空間を求め在留外国人から日本人までそれぞれが談笑やアルコールに酔いしれていた。北欧からやってきた「鳥」は風と共にノルウェーの空気も一緒に運んでくれている。
Shop info
店舗名 | FUGLEN TOKYO(フグレントーキョー) |
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住所 | 〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷1-16-11 |
TEL | 03-3481-0884 |
WEB | WebsiteFacebookInstagram |
営業時間 | Day life / coffee bar:Mon-Fri: 08:00-19:00 Sat-Sun: 10:00-19:00 Night life / cocktails: Wed: 19:00-00:00 Thu: 19:00-01:00 Fri-Sat: 19:00-02:00 Sun: 19:00-00:00 Street serving / all rights until 03:30 |
定休日 | 不定休 |
Coffee menu | エスプレッソ エアロプレス |
その他 | カクテル フード持ち込み可 |
ACCESS | 東京メトロ「代々木公園駅」富ケ谷南口より徒歩約5分 |
MAP | |
オールシンクで訪問するのも実は二度目。次は昼間にカフェタイムの雰囲気を...。