【清澄白河カフェ】いま最も有名なコーヒーブランド「ブルーボトルコーヒー」のハンドドリップを体験してきた。

BlueBottleCoffee Kiyosumi

いま世界でもっとも有名なコーヒーショップ「ブルーボトルコーヒー」を初体験してきました。

毎日ワクワクしてますか!?AllSync.jpへようこそ。Sync.(@AllSync.jp)です!

気づけば世界のコーヒーカルチャーにサードウェーブという言葉が生まれ、急速に広まっている昨今(言葉の定義や捉え方は様々ですが)、この日本にもどんどん新しいコーヒーショップが生まれています。

そんな中、おそらく日本でいま一番話題になっているコーヒースポットの『清澄白河』があります。江東区北西側の隅田川沿いに位置する清澄白河は、大きな公園もあって落ち着いた住宅街という雰囲気。

ある投資家に「コーヒー界のApple」と呼ばれたことが日本のメディアで話題となり、一気に知名度を増したコーヒーショップ「Blue Bottle Coffee(ブルーボトルコーヒー)」の日本第一号店が2015年2月にオープン。

その場所が『清澄白河』でした。

ここには、ニュージーランドのコーヒーロースターや他にも海外発のコーヒーショップがオープンしていて、話題のブルーボトルコーヒーがオープンとなったころに、一気に知名度が上がり新たなコーヒースポットと言われています。

僕がコーヒーショップに興味を持ちだしたころの一昨年、ブルーボトルコーヒーの日本上陸の話題を記事にしました。 その頃から「いつか行ってやるねん!!」と思って約一年以上がたってしまいましたが、先月末に念願のブルーボトル体験をしてきたのでレポートします!!


ブルーボトルコーヒー@清澄白河ロースタリー&カフェ

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僕がブルーボトルコーヒー清澄白河店に訪れたのは平日の11:00ごろ。ネットなどの記事で見ていた「コーヒーを飲むのに何時間もかかった」というような大行列はありませんでした。


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清澄白河は清澄庭園などの公園が近くにあったり、高い建物もない落ち着いた雰囲気。空が広く見えるところや、リラックスした雰囲気が、本社のあるオークランドど似ていると創業者のジェームス・フリーマンは言っているそう。


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外からみると「これが話題のブルーボトルコーヒー??」と思うような、派手さもない本当に倉庫のようなお店。ジェームス・フリーマンはこの建物を一目見て気に入り、ここにオープンすることを決めたみたいです。


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建物の正面はガラスサッシになっていて、お店の中がよく見える作りでした。前週の雪などの悪天候がウソのような晴天でした。日差しがよくiPhoneでの写真撮影が微妙でした、見づらくてすいません。


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店頭には観葉植物と大きな四角いベンチが置かれていました。


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店頭入り口。ガラス張りなので店内の様子が本当によくわかります。


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入ってすぐ左手のテーブルに席をとりました。お店の中はこの様な8人位が座れる長細いテーブルが3つのみあります。


入って右手側には大きなカウンター、その上にコーヒー豆やグッズが置かれています。

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お店に入ってすぐ右手には大きなカウンターが、お店の奥まで伸びています。入り口側はこのように物販が置かれていました。


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その隣にはコーヒー豆が。今のところグッズとコーヒー豆の少量購入は、実店舗でしか買えないブルーボトルがローストしたコーヒーたち。(H28.02.08時点)


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上段にはブレンドコーヒーの「ジャイアント・ステップ」「ベラ・ドノヴァン」「スリー・アフリカンズ」「ヘイズ・バレーエスプレッソ」というコーヒーたちが並んでいました。

ちなみにジャズ好きな人ならあれっと思う「ジャイアント・ステップ」というこのコーヒーのネーミング。

創業者のジェームズ・フリーマンはクラシックのクラリネット奏者だったこともあって、名曲のタイトルなどを自分が作るコーヒーのネーミングに使用しているようです。


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下段はシングルオリジンが並び、左から「ハワイ・ラスティーズ・ケニアプロセス」「コスタリカ・ヴィスタ・アルヴェイエ・フィデルハニー」「エチオピア・リム・ゲラ」となっています。

希少と思われるスモールロットの「ハワイ・ラスティーズ・ケニアプロセス」は100g¥4,000となっていますね。


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バレンタインも近いからか、チョコレートとコーヒーをセットにしたものも販売されていました。

写真が小さいですがコーヒー豆のメニューリストも載せておきます。スマホだとそこそこ大きく見えると思うんですが、デスクトップの方は良かったら拡大して見てくださいね。


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コーヒーポットも販売されています。

ネットでよく見るアメリカのブルーボトルコーヒーの写真だと、ハリオのドリップポットを使っている映像が多いのですが、日本では違ったポットをお店で使っているようです。

ハリオのポットより小ぶりで軽そうに見えますね。


お店の奥は焙煎所になっていて、その手前にレジとコーヒーを淹れるマシーンなどが並んでいました。

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入り口を入ってお店の奥を見た風景。

奥には焙煎所、その手前にブルーボトルのマークが入ったレジカウンターがあります。レジ手前から順番にハンドドリップゾーンとエスプレッソマシーンが並んでいるのが見えます。


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コーヒー豆が売られているすぐ横には、グラインダーが2台並んでいます。


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ブレンドと日替わりのシングルオリジンの2種類がエスプレッソ用に用意されていました。


カウンターで目立つエスプレッソマシーン

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オランダのメーカーのKEES VAN DER WESTENという会社が作ったエスプレッソマシーンの「Spirit」。

僕はこのエスプレッソマシーンを初めて見たのですが、ラ・マルゾッコのエスプレッソマシーンをカスタムしたものだそうで、左隅にブルーボトルのマークが入っています。スチールボディが特徴でこれまでみたマシーンの中でも印象的でした。


ブルーボトルコーヒーのこだわり「ハンドドリップコーヒー」

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ブルーボトルコーヒーを紹介する際によく特徴として言われるのが、オープンキッチンでバリスタがハンドドリップする姿。一杯一杯目の前で自分のためにコーヒーを淹れてくれるその姿は、特別感があります。


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ドリッパーとスケールが7つ並べられたハンドドリップゾーン。ひっきりなしに入るオーダーの中、外人バリスタさんが延々とドリップしていました。

「なんで7つなんだろう??」もし僕が設計するなら偶数にするんですけどね。あっ!!ラッキーセブンということか...ってしょうもないことを考えつつ。


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縦長のビーカーの上にブルーボトルオリジナルのドリッパーが並んでいて、ちょっと壮観です。本当に目隠しもなくコーヒーを淹れる行為を特別に魅せる、ハンドドリップすることをアピールした厨房設計。


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アカイアのデジタルスケールがすっぽり入るよう設計されたカウンター。

器具の値段を知っていると豪華だな〜って思うのですが、ブルーボトルのコーヒー体験を特別なものとして演出させる効果がありますね。


レジに並んでオーダーしました。一杯1000円以上のコーヒーもあります。

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場面は飛びますが、ブルーボトルはレジで注文をしてオーダーを待つセルフスタイル。

小さく写っていますが、メニューが置かれたガラスの下に4種類のコーヒーのPOPが見られます。ドリップ用のブレンドコーヒーやシングルオリジン、エスプレッソ用のシングルオリジンの表記も。

特に注目したいのが右手側に見えるスモールロットのコーヒー。「パナマ・ロスラホネス・ゲイシャ・ナチュラル」¥1200-「ハワイ・ラスティーズ・ケニア・プロセス」¥1000-という価格で一杯が提供されています。

これまた写真が小さくて申し訳ないのですが、拡大してくれればなんとか見えます。(苦笑)

最近は色々なコーヒー屋さんに行くようになってから、希少価値や生産者との公正な取り引きにより、こういった提供価格が高級になるコーヒーの存在もよく見かけるようになりました。

ブルーボトルコーヒーのような業界以外でも話題になるコーヒーショップが、こういったコーヒーを販売することは"良質で希少なコーヒー豆は高価値"というコーヒー文化をさらに広げてくれるんだろうなと思いました。


ジェームス・フリーマンの奥さんが考案したレシピで、自社製造にこだわった作られるペストリーたち

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ブルーボトルのペストリーは、ジェームス・フリーマンの奥さん、ケイトリンが主任パティシエとしてレシピを開発されています。調理担当のディレクターも兼務していてパン・ケーキ担当マネージャーに作り方を指導しているそう。

ここでもブルーボトルコーヒーのこだわりの一つ、すべて自社製造するといった特徴がありました。

店舗の焙煎工場にはかならずペストリー厨房が併設されているようで、ジェームス・フリーマン曰く「外部のペストリー業者から仕入れるとそんなに美味しくないことが多い。私は美味しいペストリーが好きなので、自分の所でつくっている」とのこと。


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どこかでこのクッキーがめちゃめちゃうまいっ!!ってツイートを見たのですが、フードは何ひとつ食べなかったんですよね。今思うと何も食べなかったことに後悔。

このこんもりしたクッキーいま見るとめっちゃ美味しそうです。


オーダー時に名前を聞かれ、レシートを手渡されます。

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ブルーボトルコーヒーでは、オーダーすると最後に名前を聞かれます。他のオーダー待ちのお客さんを見ていて知ったのですが、注文が出来上がるとその人の苗字で読んでくれるんですよね。

アメリカのスタバなどでもやっている、フランクな海外ではけっこうポピュラーと思われるこの呼び出し。日本ではでこの呼出しをやっているところって珍しいですよね。

名前を聞かれたとき、なんだか照れてしまいました。(笑)

そのあとに買ったコーヒー豆とドリッパーのレシートも一緒に映っていますが、右側のレシートの伝票名のところに伝えた名前が入っています。


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注文したドリンクは、ブレンドコーヒーの「ジャイアント・ステップ」¥450-「カフェラテ」¥620-です。


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「カフェラテ」はプラス¥100−でシングルオリジンのエスプレッソに変更できます。ドリンクのサイズはスタバでいうトールサイズくらいのワンサイズのみ、エスプレッソはシングルオリジンのコスタリカの豆で注文しました。

ラテに関しては未だ自分の中に基準の味がなく曖昧なのですが、このシングルオリジンのエスプレッソによって少し甘い酸味を感じるラテになっていたと思います。


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ドリップコーヒーもワンサイズのみ。

ブルーボトルコーヒーは量が多めのワンサイズしか用意していないのには理由があります。それは飲んでいくうちの温度変化によって、変わっていくコーヒーの味わいを楽しむためです。

これもジェームス・フリーマンのこだわりだそうです。

僕も実体験で、コーヒーは熱いうちは香りが感じやすく、冷めてくると酸味がでてきて(感じやすくなる)そのコーヒーの持つフレーバーを楽しめると思っています。

このブルーボトルコーヒーのこだわりは、ワンサイズによるオペレーションの簡略化と、小さいサイズをなくして客単価のアップという狙いもあると思います。

もちろん時間の経過によるコーヒーの味わいの変化は、コーヒーの楽しみ方のひとつですので色々な意味で理にかなったメニュー構成だと思います。


店内は客席として、大きなテーブルが3つありました。

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入り口手前に置かれたテーブル席からお店の奥を見渡すと、ガラスで仕切られた向こうにテーブルが2つ置いてあります。お店には合計3つの大きなテーブルが設置されていて、ひとつのテーブルに8人くらい、合計約30席くらいあったと思います。


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セルフのコーヒーチェーンと同じくカップなどを捨てるゴミ箱が用意されていて、そこにペーパーナプキン、ブラウンシュガー、はちみつ、ミルクと並んでいました。テイクアウトカップのフタなどもここにありました。


お店の一番奥は、焙煎工場になっていました。

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これから展開していくブルーボトルコーヒーの支店のコーヒーたちは、ここで作られていくんでしょうね。右手に見える大型の焙煎機はカリフォルニアのLORING社のもので、関西では大阪にあるタカムラコーヒーロースターズが同じものを使っているようです。


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座っていたスツール。清澄白河のお店では背もたれのある席はありませんでした。


いまのところ、ブルーボトルコーヒーに行かないと買えないグッズたち。

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ブルーボトルコーヒージャパンのHPでは、いまのところコーヒー豆は一万円以上注文するか用意されたコーヒー豆セットだけしか注文できませんでした。ですので少量200g〜などで購入するには実店舗に行くしかありません。


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インターネットでは楽天などで転売されているドリッパーを見かけますが、ブルーボトルコーヒーのロゴが入ったドリッパー(¥1800-)もお店でしか購入できません。

ちなみにブルーボトルと同じものが使いたいのであれば、ボンマックというメーカーの陶器製ドリッパーがベースになっているので、ロゴ無しで良ければそちらを購入するほうがだいぶおトクです。

僕はミーハーなので、このロゴ入りが欲しかった。(笑)


ブレンドコーヒーの「スリー・アフリカンズ」を購入。

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ブレンドコーヒーの「スリー・アフリカンズ」200g¥1500-。コーヒー豆は基本的に200gからの販売で、スモールロットのコーヒーのみ100gから販売されていました。


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エチオピア産2種とタンザニア産のブレンドでスリーアフリカンズというネーミング。ブルーボトルコーヒーの日本上陸が決定して話題になっていたころ、「48時間以内に焙煎した新鮮なものを提供する」ことがメディアによってアピールされていました。

偶然かもしれませんが、僕が買ったコーヒーも48時間以内(2日)のもの。


焙煎したてが美味しいという勘違い。

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スリー・アフリカンズのアップです。

一昨年、ブルーボトルコーヒーの日本上陸記事を書いたときはよくわかっていなかったことがあったのですが、「48時間以内に焙煎した新鮮なものしか提供しない」というメディアやネットでのふれこみにすっかり勘違いしたのが、「焙煎したてであるほど美味しい」ということ。

あれから色々なコーヒー屋さんに行ったりコーヒー関連の書籍を読んだところ、通説としては焙煎したてのコーヒー豆からはしばらくガスが発生するので、焙煎したてのコーヒーを淹れると雑味がでやすいという考え方もあるようです。

ロースターによって考え方とやり方が違うところもあると思いますが、ブルーボトルコーヒーはドリンクとして提供するさい、一番美味しいタイミングまで落ち着かせたコーヒー豆を使用して、豆販売の場合のみ48時間以内に提供するそうです。

48時間以内のコーヒー豆を販売するこだわりは、お客さんが買って帰ったコーヒー豆の変化や飲み切るまでの時間を鑑みてのことのようです。

「コーヒー豆も鮮度が命だから、焙煎したてであればあるほど淹れた時に美味しい」と、捉えられる安易な表現を僕もしたことがありますし、そういった表現もネットでよく見かけますのでここに書いておきたいと思いました。


「コーヒー界のApple」ことブルーボトルコーヒーは、新しいコーヒー体験ができるお店。

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一昨年からコーヒーやそのコーヒーショップの世界に魅力を感じてブログの記事にし始めたころ、「コーヒー界のApple」というセンセーショナルなふれこみで、僕らの前に現れたブルーボトルコーヒー。

メディアが使うキャッチコピーは読者を惹きつけるための煽りがありますが、「ブルーボトルコーヒー」にはそれにも負けない可能性や魅力があると思いました。

メディアからの注目度が高く派手なイメージから、はたから見ると見た目だけの流行りもののように感じる人もいるかもしれません。

ですが、創業者のジェームス・フリーマンがコーヒー好きからガレージで焙煎を始めて、45億円の資金調達をうけるコーヒーブランドになるまで、注目されるだけの理由とこだわり、全てを知ったわけではないですが、お店を作りあげてきた労力はしっかりと感じられました。

ぜひ、この世界的なコーヒーブランドとなったブルーボトルコーヒーのハンドドリップを目で見て飲んで体験して欲しいと思います!!


AllSync

東京カフェ旅行第二弾の始まりのブルーボトルコーヒー体験。他にもたくさんのコーヒー体験をしてきたので、どんどん記事をアップしていきますね!!