ワインとコーヒーが飲める「TAKAMURA Wine & Coffee Roasters(タカムラ・ワイン&コーヒーロースターズ)」

関西でも有数の大型ワインショップが、本気でコーヒーロースタリーも始めるとこうなった。

中之島駅から約5分、土佐堀通りと靭公園の間にある外観は大きな倉庫のようなお店。２階のテラスに見えるぶどうの蔦や、入口に積まれたワインを入れる木箱が目印。

2013年3月にスペシャルティコーヒーの自家焙煎を始める際にリニューアルオープン、その際にカフェエリアも併設されたようです。見通しの良い大きなガラス窓がとても開放的です。

2つある入口のうちの1つ。
コンクリート打ち放しの壁と、ウッディな店内にはスチール素材の建具。無骨な倉庫風の外観に木材の柔らかい内装のバランスがカッコイイです。

こちらはお店を正面に見て左側にあるもう1つの入り口。
わざと木材で積み上げただけのようなベンチとバイク、奥には倉庫のような広さがある店内が見えます。

お店を入って手前側が、カフェエリアになっています。カフェエリアの傍にはエノマティックというワインセラーが設置されていました。

カフェエリアに座った風景。革張りの1名がけのソファーや、横並びで座る4名掛けのソファー、2名がけのテーブル席がありました。販売がメインのショップなので、店内の席数は少なめかも。

大きな窓側に併設されたカフェエリアはとても開放的で、秋の日差しが心地よい席でした。

コーヒーを注文できるバーカウンター。カウンターは低く作られておりコーヒーを淹れる姿や作業する風景がよく見えました。

カウンター内は至ってシンプルに、エスプレッソマシーンが1台、ドリップスタンドにはドリッパー、エアロプレスも並んでいました。色々な淹れ方でコーヒーを楽しめそうです。

バーカウンターの隣で、ひときわ目立っていたのがアメリカ製「ローリング社スマートロースター」。

「ローリング社スマートロースター」は、熱風式により柔らかく火が通るため、ロースト感を抑えコーヒー豆そのものの風味や甘さを表現できるそうです。

スペシャルティコーヒーのコーナーは、バーカウンターの向かいにありました。コーヒー器具も販売されています。

数種類のスペシャルティコーヒーが販売されていました。左の方に試飲用のポットに入れられたコーヒーが置いてあり、自由に試飲できます。

ワインは購入する前に試飲できたりしますが、コーヒーもこうやって試飲できるのは嬉しいですよね。スペシャルティコーヒーが試飲できるのは、ワインショップならではのアイデアだと思います。

サンプルとして挽いたコーヒー豆が小瓶に入れられていました。

小瓶の蓋を開ければ香りを嗅ぐことができて、ときおりスタッフの方とお客さんが小瓶を片手にコーヒーの説明を受けている姿が見られました。写真はカップオブエクセレンス入賞が常連という農園のコーヒー豆。

エルサルバドルのタブロン・ディビサデロ農園のコーヒー豆。こちらはカップオブエクセレンス2014に入賞したコーヒー豆で、僕はこちらのコーヒーをエアロプレスで頂きました。

個人的な感想ですが、最近のスペシャルティコーヒーは浅煎りでコーヒーの風味を活かすローストが多いと思います。良い意味でロースト感を抑えた豆のフルーティーさを感じたコーヒーでした。

他にも、デイリーユースなリーズナブルなコーヒーも販売されていました。

ワインショップならではのコーヒーの楽しみ方ができるお店。

生産地や品種、精製方法による味わいの違いや、カッピングにより香りと味を表現するコーヒーは、ワインの楽しみ方ととても共通項が多い嗜好品ですよね。

「TAKAMURA Wine & Coffee Roasters(タカムラ・ワイン&コーヒーロースターズ)」は、楽しみ方が似通ったワインとコーヒーを同じ空間で楽しめる稀有なお店だと思います。

僕の勝手な妄想ですが、将来的にコーヒーもワイン文化のように奥が深まっていき、ワインの様に様々なコーヒー農園からのコーヒー豆が生まれ、何十種類のコーヒーが用意されたお店が増え、盛んにコーヒーテイスティングを楽しむ時代になって行くと思っています。

そんな、コーヒー文化がさらに広まるきっかけとなる新しいお店の1つだと思いました。