映画『クライマー パタゴニアの彼方へ』弱冠24歳の天才アルパイン・クライマーの挑戦!自らの限界に挑む者だけが見ることができる景色に心震える!!【あらすじ・感想レビュー】

Cerro torre

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普段から映画はそんなに見る方ではないのですが、最近公開されたドキュメンタリー映画がネットで話題のニュースになっていたので見に行ってきました。

挑戦するドキュメンタリーを見て、ルーチンワークを無難にこなす毎日に浸かりきっている僕にとって感情を揺さぶられ、挑戦するスピリットを与えてくれる素晴らしい一本だったので、ぜひ紹介させていただきます!!


若き天才デビッド・ラマが、フリークライミングでは前人未到の3,128mの山、セロ・トーレを目指すドキュメンタリー


Cerro torre

物語の舞台とるのは、南米・パタゴニアにある世界一登頂が困難とされる標高3,128mの山、セロ・トーレ。
この花崗岩の尖塔をフリークライミングで登頂した人は未だかつて存在しないという、その最難関の山に挑戦する若きアルパイン・クライマーといったあらすじ。


レッドブル・アスリートのデビッド・ラマ(23歳)のプロフィール


Cerro torre

氏名:デビッド・ラマ (David Lama)
生年月日:1990/8/4 (公開当時:23歳)国籍:オーストリア
カテゴリー:フリークライマー
オーストリア出身の母とネパール出身のシェルパの父との間に生まれる。
幼少の頃からクライミングの才能を見出され、数々の競技クライミングの大会で目覚ましい活躍を遂げ、2005年にユースの大会でワールドチャンピオンに。その後、史上最年少で世界王者の栄冠を手にする。


クライミングとは大自然を相手にした身体芸術(服部文祥:サバイバル登山家)


Cerro torre

文字通り足場もない断崖絶壁を体一つで登っていく、死と隣り合わせのチャレンジ。
山岳映画といえばクライマーの死と隣り合わせの過酷な状況が描かれており、観客は死か名誉かの板挟みになる「男のドラマ」を期待するもの。
しかし、この映画にそんな焦燥感は全く感じられず、自分に打ち克つチャレンジとその過程に見られる主人公の成長に焦点が合わされていると感じました。
実際にデビッド・ラマも映画のインタビューにそのような意図がある様に答えており、「死と対峙する登山家」よりも彼自身の成長する過程やクライミングという行為の魅力を伝えられる映画になっています。


Cerro torre

雪に覆われた最悪のコンディションの中、断崖絶壁の山に登る映画のワンシーン。


厳しくも美しいセロ・トーレの山々。


Cerro torre
Cerro torre

この雲より高い山頂に命綱のみで登っていく姿に、手に汗握るスリルと目標に立ち向かう勇気に魅せられる...!!



オフィシャルサイトから名シーンを抜粋!
この映画の魅力は言葉ではなく見て本能で感じて欲しい。


Cerro torre
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Cerro torre

3年間行われた撮影の中で、3回のフリークライミングでの登頂に挑戦するデビッド・ラマが収められたこの映画。

その挑戦の中で、生まれてくる葛藤や挫折と闘いながら成長していく、1人の清々しいクライマーの姿と、限界に挑戦する者だけに垣間見えるパタゴニアの景色。厳しい条件の中、撮影スタッフの並々ならぬ執念によって撮影された、美しくも気高い自然の風景に人の生存本能が刺激され、気づけば手に汗握っていました。

生き死にを描いた山岳ドラマではなく、クライミングは危険な事と承知の上で、人が生きる上で何かに挑戦すること、その事による主人公の成長に心動かされるドキュメンタリーになっています。

果たして若き天才デビッド・ラマはこの挑戦に成功することができるのか、皆さんも映画館にいってその眼で確かめてくださいね!!


AllSync

僕は超がつくほどの高所恐怖症です。クライミングなんてするのは夢のまた夢なのですが...。
単細胞な僕はこの映画で若き才能に心揺さぶられましたので、さっそく年内までに何かチャレンジすることを探そうと思います!!
(ほんまにするんかなぁ??)