WELCOME TO EVERYDAY COFFEE LIFE!!

Tim Wendelboe(ティム・ウェンデルボー)がコロンビアに農地を買った話。【来日レポ】

TimWendelboe events3

ティム・ウェンデルボーが来日し、京都のウィークエンダーズコーヒーにて行ったトークイベントのレポートその2です。

毎日ワクワクしてますか!?AllSync.jpへようこそ。Sync.(@AllSync.jp)です!

9月の下旬におこなわれたティム・ウェンデルボーのトークイベントを少しづつブログにアップしています。今回はティムのトークイベントの後半で喋られた内容を記事にしました。



「Coffee journey with Tim Wendelboe」 at WEEKENDERS COFFEE Fall 2015(中編)

TimWendelboe events3

img via : Tim Wendelboe Bought A Coffee Farm - Sprudge


トークイベントの前半は、ティムがコロンビアのFinca Tamanaで、コーヒーをより美味しくするために生産行程を見直した話でした。後編は、ティムが農地を購入してフィンカ・エルスエロという名前を付け、コーヒーの木を育て始めたというとても興味深い話でした。


ティムが購入した農地「フィンカ・エルスエロ」

TimWendelboe events3

img via : Why Did World Barista Champ Tim Wendelboe Buy a Coffee Farm in Colombia? - Eater


フィンカ・エルスエロ
(コロンビアのコーヒー農園の生産過程を見直した話の続きから)それでもコロンビアの豆が世界で一番面白いと言われているわけではありません。収穫も分解も完璧ではなく、天気や土地などいろいろな理由があるからです。

私たちはもっとコロンビアのコーヒーを面白くしたいと思い、3年前から、ケニアの品種であるSL28を植えてきました。今年から豆の収穫ができます。もしかしたら、これからはコロンビアが世界一面白いコーヒーを栽培することになるかもしれません。

今のフィンカタマナ農園はオーガニック栽培ではありません。これからノルウェーの会社と共同でオーガニックな方法で栽培していく予定です。

フィンカタマナ農園はもともとコロンビアの中では大きく一般的な農園で、その工程には改善点もありましたが、そこで働く彼らにも美味しく良いコーヒーを作りたいという思いがあり、様々なプロセスを変える取り組みにも意欲的でした。

3年間フィンカタマナでエリアス氏と働いて、インスピレーションが湧き、自分でも何かしたいという思いが強くなり、フィンカタマナの隣に農地を買い、フィンカ・エルスエロと名付けました。

コンポストティーを撒くティム

TimWendelboe events3

img via : Tim Wendelboe Bought A Coffee Farm - Sprudge


フィンカ・エルスエロの土壌を育てる
エルスエロはスペイン語で「土地」という意味です。

そこでコーヒーを育てるだけでなく、バクテリアの生育状態を観察しながらコーヒーの木の健康に良い土地を作っています。私は、できる限り良い土壌を作ることが、高品質なコーヒーを作ることだと信じています。多くの農家が化学肥料を使っているために、コーヒーの木と土壌の相性が悪く、成果を得られていません。

2月からこの農園をスタートしたので、コーヒーの木を植えたばかりで、写真ではまだ見えにくくなっています。また、コーヒーの木と一緒にシェードツリーも植えてあります。元来、自然のコーヒーの木は森林の中で育つため、直射日光のもとでは病気になったりするからです。シェードツリーと一緒に育てることが、コーヒーの木の健康に役立つと考えられます。

(写真を見せて)これがゲイシャ種、日本の芸者じゃなくてね(笑)、あとはティピカとカツーラを育てています。これがシェードツリーで、8種類ほど使っています。これは現在のところのティピカ。不健康な状態に見えるのは、土壌が不健康だからです(笑)。こちらは顕微鏡で見た土壌の拡大写真です。小さなバクテリアがたくさんいるのが見えますが、健康な土壌を維持するためには種類が不十分です。

コーヒーの葉が黄色く変色しているのは、土壌に窒素が不足している表れですが、私の農園の土には窒素がたくさん含まれているので、どうしたらこうなるのか研究途中です。

これは他の農園の顕微鏡写真です。アメーバがいるのがわかります。アメーバがバクテリアを食べ、排泄するときに窒素も同時に排出するので、土壌に窒素が増えます。今私は農園でコンポスト(堆肥)を作っています。コンポストの作り方は様々ですが、木や草を詰め、バクテリアを入れて作ります。

これにより自然にアメーバが増え、窒素が増えるでしょう。これは、コロンビアのバリスタチャンピオンとコンポストを作っているところです。コンポストは見た目は綺麗ではありませんが、これが良い状態です。コンポストを作るのに注意すべき点はいろいろありますが、一番大切なのは温度です。

温度が高くなりすぎるとバクテリアの種類が変わってしまうからです。

残念ながら私は今コロンビアに住めず毎日コンポストを作れないので、代わりにコンポスト茶というものを作っています。コンポストの葉を水に入れ、その水分を土地に撒きます。これが私の農園の写真ですが、この土地の中にバクテリアがたくさん増えていくと思うと頑張れますし、楽しくもあります。

またこのコンポスト茶が、コーヒーの木の病気にも効果があるのではないか、と私は考えています。うまくいくかどうか、やってみなければわかりませんが、農薬を使わずに病気を予防できる可能性もあるかもしれません。

これはフィンカタマナ農園の写真ですが、病気もなく健康な状態です。こちらの葉が変色したコーヒーの木は、隣の農園のものです。6か月後には木は枯れてしまい、コーヒーの木は無くなりました。ですから、葉の変色の病気はとても重要な問題なのです。

バリスタからロースター、そしてコーヒーを追求していった結果、自分でコーヒーを育てることにしたティム。良質なコーヒーを実らせるために、肥料まで自作、農地のバクテリアに着目するというお話になっていきました。

ティムが撮った写真をプロジェクターに投影させて、話が進んでいったので少しわかりにくいところもあると思いますが、Tim WendelboeのFlickアカウントで詳細の写真が公開されているので、興味がある方は一度見に行って下さい。


AllSync

思ったより長くなってきたティムの来日レポ。次回で最終回の予定になっています。